投稿者:きみくら編集部

「熟成茶」を知っていますか?
ワインやお肉、チーズなどを美味しくする「熟成」は広く知られていますが、お茶にも熟成茶があるのをご存知でしょうか。
聞きなれないかたには「お茶は鮮度が大切なのでは?」と不思議に思うかたもいらっしゃるかもしれせんが、5月のはじめ頃に摘みとった一番茶で仕上げた茶葉を適切な環境で寝かせることで、ワインやウィスキーなどと同じように、熟成し角が取れたまろやかな味わいへと変化していきます。
きみくらの秋を代表する熟成深蒸し茶「秘壷蔵(ひこぞう)」を寝かせる場所はなんと「トンネル」。静岡県浜松市天竜区の山奥にある開通することがなかった幻のトンネルに運び込まれ、ひと夏を過ごします。
2022年度もいよいよ9月3日に解禁を迎える「秘壷蔵」。 そんな特別仕立ての「後熟の魅力」を紹介します。
新茶から、ひと夏超えてどう変わる?


後熟の魅力 #1 | 味わい
熟成させることで生まれる変化の1つは「味わい」の変化です。
新茶の特長は若く青々しい香りと軽やかな旨味。
熟成することで角が取れ、“甘み”と“コク”が姿をあらわします。
65度くらいの低温で淹れると丸みを帯び、コックリとした大人の味わいをより感じられます。
熟成させることで生まれる変化の1つは「味わい」の変化です。
新茶の特長は若く青々しい香りと軽やかな旨味。
熟成することで角が取れ、“甘み”と“コク”が姿をあらわします。
65度くらいの低温で淹れると丸みを帯び、コックリとした大人の味わいをより感じられます。

後熟の魅力 #2 | 香り
変化の2つめは「香り」の変化です。
若葉の香りから、一夏の時を経た深みのある芳醇な香りが鼻腔をくすぐります。高めの湯温(75度前後)で淹れると、この芳醇な香りに加え、火入香がくっきりと感じられます。
変化の2つめは「香り」の変化です。
若葉の香りから、一夏の時を経た深みのある芳醇な香りが鼻腔をくすぐります。高めの湯温(75度前後)で淹れると、この芳醇な香りに加え、火入香がくっきりと感じられます。

後熟の魅力 #3 | 水色
変化の3つめは「水色」の変化です。
新茶時期の清々しい緑色から濃い緑色に変化します。熟成が進むことで色合いにもこっくりとした秋の模様が見受けられます。
変化の3つめは「水色」の変化です。
新茶時期の清々しい緑色から濃い緑色に変化します。熟成が進むことで色合いにもこっくりとした秋の模様が見受けられます。
家康公も愛した味わい

熟成茶の起源は、じつは江戸時代にまで遡ります。お茶通として知られた徳川家康公は、「お茶は貯蔵しておくと香り、味がより深まる」そう言って春に摘んだ一番茶を茶壷に入れて井川上流の山奥に運ばせました。夏の間冷涼な高地で大切に保管し、晩秋になるとそのお茶を駿府城へと運ばせ、熟成したお茶の深い味わいを愛したと言われています。
きみくらの茶師が熟成に選んだ場所「相津トンネル」

かつて静岡県浜松市の天竜地区と長野県伊那地方を結ぶ鉄道路線として佐久間線が計画されたことがありました。しかし工事半ばで開通することが無かった路線「幻の鉄道」として、今でも橋梁や築堤が点在しています。人の手が作り出した産物にももかかわらず、ひっそりと自然の一部になった佐久間線の計画の一つ、「相津トンネル」があります。
未完成のままとなった相津トンネルは約十五年前にワインセラーとして使われるようになりました。一年を通じてトンネル内は15℃ 〜18℃、湿度は70〜85%とほぼ一定に保たれており、電気を使用していないため振動もないトンネル内の環境は、ワインの貯蔵にとって最適でした。
お茶を、このトンネルを利用してワインのように熟成させてみたら、いったい味にどんな変化が生まれるのだろう?茶師たちのそんな探究心から深蒸し煎茶「秘壷蔵」のトンネル保管は始まりました。
未完成のままとなった相津トンネルは約十五年前にワインセラーとして使われるようになりました。一年を通じてトンネル内は15℃ 〜18℃、湿度は70〜85%とほぼ一定に保たれており、電気を使用していないため振動もないトンネル内の環境は、ワインの貯蔵にとって最適でした。
お茶を、このトンネルを利用してワインのように熟成させてみたら、いったい味にどんな変化が生まれるのだろう?茶師たちのそんな探究心から深蒸し煎茶「秘壷蔵」のトンネル保管は始まりました。
今年のトンネル熟成茶「秘壷蔵」
天然の貯蔵庫の中でゆるやかな時間を過ごし、今年の秘壷蔵が季節を超えて帰ってきました。
時の移ろいを経て旨みが凝縮され、より一層の深みと奥行きを増したきみくらの秋を代表するお茶の味わいを、是非ご賞味ください。
時の移ろいを経て旨みが凝縮され、より一層の深みと奥行きを増したきみくらの秋を代表するお茶の味わいを、是非ご賞味ください。
トンネル熟成の季節限定茶
秘壷蔵 ティーバッグ
「秘壷蔵」のカップ用ティーバッグもご用意しております。お家に急須がなくても、ゆっくりお茶を淹れる時間がなくても、手軽に季節限定の味を楽しめます。
2.5g×15個入 ¥1,080
封切りをご自宅でも!
茶箱入り秘壷蔵
秘壷蔵の解禁に合わせ、日本茶きみくら本店で開催した前夜祭「蔵出しの宵」。イベントを記念し、数量限定でトンネルでひと夏寝かせた茶箱を表現した桐箱の特別パッケージが登場。
秘壷蔵50g・茶箱・リーフレット ¥1,590