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kimikura

2022/09/14

急須のお手入れ〜お茶が美味しくないと感じたら?〜

投稿者:きみくら編集部

いつものお茶が変わってしまった?

「いつものお茶を買ったのに、味が変わってしまった。」と、感じることはありますか?
せっかく茶葉を買ったのにそんなふうに感じてしまうのは悲しいこと…。

そんな時に一度確認してほしいのは「急須のお手入れ」について。
お茶を淹れた後、茶葉をそのまま放置していませんか?洗剤を使って洗っていませんか?洗い上がりに茶葉は残っていませんか?急須の中に水が溜まったまま蓋をしていませんか?
もしかしたら、それらが原因でお茶の味が変わってしまっているのかもしれません。

急須もお茶も長く愉しんでいただくために、3つのポイントをご紹介します。

#1 | 使い始める前に

急須を新調したとき、颯爽と湯を沸かし、お茶を淹れ始めてはいませんか?
新しいものはすぐに使いたい気持ちは誰にでもあると思います。

でも、少し立ち止まって「急須の準備」をしてあげてください。長く使うため、美味しく淹れるために大事な準備です。
急須を含む焼き物には粒子と粒子の間に細かな隙間があり、何もせずに使い始めると汚れや匂いが隙間に入り込み、長く愉しむことが難しなってしまいます。長く愉しむためにも「急須の準備」をおすすめします。

ここでは「磁器」、「炻器」、「陶器」の3つを説明します。

磁器(じき)

美濃焼・九谷焼・有田焼・波佐見焼など。陶器や炻器よりも吸水性が低い。
  • 1. 流水でよく洗います。
  • 2. 自然乾燥でしっかりと乾かします。

磁器は粒子の隙間が小さいので洗う程度で大丈夫です。

炻器(せっき)

常滑焼・萬古焼など。素地が堅く吸水性がほとんどない焼き物。
  • 1. 急須全体が浸かるように鍋に水を張り、中火でゆっくりと湯を沸かします。
  • 2. 沸騰する直前で弱火にして、15分ほど炊きます。
  • 3. 15分経ったら火を止め、冷めてから取り出し自然乾燥でしっかりと乾かします。

陶器(とうき)

信楽焼・薩摩焼など。土ものと呼ばれ、吸水性が良い。
  • 1. 急須全体が浸かるように鍋に米の研ぎ汁(なければ水)を張り、中火でゆっくりと湯を沸かします。
  • 2. 沸騰する直前で弱火にして、30分ほど炊きます。
  • 3. 30分経ったら火を止め、冷めてから取り出し丁寧に洗います。
  • 4. 自然乾燥でしっかりと乾かします。

#2 | 日々のお手入れ

急須を使ったら毎回リセットしてあげることが長く使うポイントです。日々のお手入れをしっかりすると、急須の寿命がグッと延びます。

3つのポイントをしっかりと守って長く急須を使いましょう。

1. 茶葉を入れたままにしない

茶葉を入れたままにすると、匂いや色が急須に移ってしまうのはもちろんのこと、茶葉が急須に張り付いたまま乾いてきてしまい、ブラシでこすっても取れにくい状態になってしまいます。

2. 洗剤を使わない

洗剤を使わないのは1と同じ理由で、匂いが移ってしまうからです。特に陶器は吸水性が高いため、「急須の準備」をしっかりとしていても、洗浄液を急須が吸ってしまうかもしれません。お茶に洗剤の残りを移さないためにも使わない方が良いでしょう。

2. しっかり乾かす。

急須をしっかり乾かさずに蓋をしたり、戸棚にしまったりすると、匂いの原因やカビの発生の原因になってしまいます。このとき、注ぎ口を下にすると中の水を切りながら乾燥できます。

#3 | しっかりお手入れ

日々のお手入れをしっかりと行なっていても、塵も積もれば山となってしまいます。匂いが気になってきたり、急須の中のに茶渋の色がついてしまったり…。そんなときの救済措置として「漂白」を試してみてください。

※種類によって変色することがあります。お使いの急須の説明書をよくご確認ください。
  • 1. 急須全体が浸かるように鍋やボウルに水を張り、漂白剤を規定量入れます。
    【目安】水 5L:漂白剤 50ml ※目安ですのでお持ちの漂白剤の使用方法をご確認ください。
  • 2. 全体が浸かった状態で30分ほど置く。
  • 3. 30分経ったら取り出し、漂白剤が残らないように流水でしっかり洗い流す。
    この時にしっかりと流さないと漂白剤の匂いが残ってしまいます。

心機一転、新しいものも。

漂白をしても匂いが取れなかったり、汚れが落ちなかったりするかもしれません。そんなときには、心機一転。新しいものをさがしてみてはいかがでしょうか?