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kimikura

2023/11/01

お茶の時間 やさしい湯呑と、おいしい菓子皿展

深まる秋のお茶時間をもっと豊かにしてくれる湯呑や菓子皿。
2023年11月12(日)開催中の、日本茶きみくら×うつわ祥見KAMAKURAのコラボ企画展『お茶の時間 やさしい湯呑と、おいしい菓子皿展』から、一部商品をオンラインショップでも期間限定ご紹介いたします。

鎌倉にある日々のうつわを伝えるギャラリー「うつわ祥見」セレクトによる、作家5名の表情豊かなうつわたち。
この機会にぜひ心惹かれるうつわとの出会いをみつけてみませんか。

期間:2023.11.13(月)-2023.11.30(木)
出展作家:尾形アツシ 志村睦彦 宮岡麻衣子 村木雄児 吉田崇昭

【尾形アツシ Atsushi Ogata】

奈良県宇陀市の山あいで、登窯とガス窯による作陶を続ける。土の持ち味に逆らわず、原土に近く鉄分の多い土の良さを引き出す、粉引や刷毛目のうつわを作る。
薪窯で焼成した器は食材を盛るとさらに生き生きと呼吸をはじめるような勢いのあるうつわである。

「ヒビ手」と名付けられた作品は、赤土をベースに白化粧を施し、ヒビの表情をあえて定着させたもの。グレーやベージュの中間調の色合いがシックで美しい。
繊細で細かなヒビ模様は自然の景観を思わせ、ところどころに土に含まれる鉄分が点となってあらわれ、表情豊かなエッセンスを加えている。

※粉引の作品は、使い始めに目止めしていただくことで、色移りしにくく美しくお使いいただけます。

【尾形アツシ Atsushi Ogata】
1960年 東京都生まれ。
1996年 雑誌編集者を経て愛知県立窯業高等技術専門校卒業。
1998年 愛知県瀬戸市にて独立。
2007年 奈良県に工房を構える。
2009年 登窯を築窯。

【志村睦彦 Mutsuhiko Shimura】

東京都青梅市にて、宮岡麻衣子さんとともに夫婦で花月窯を営む志村睦彦さん。
日本料理の調理師時代に、うつわに惹かれ陶芸の世界へ。窯業学校卒業後、愛知・瀬戸の長江惣吉氏に師事。中国古陶磁の発掘などを経て、古陶への確かな眼差しが感じられるうつわを作る。
粉引、三島、青磁、黒釉など、丹念に作られた作品からは、深い知性や品性が伝わってくる。

「三島湯呑み」は、菊模様の印を押し当てた溝に白化粧を施したもの。佇まいや色彩が、奥ゆかしく滋味深いうつわです。
「青磁陽刻」は型を用いて立体的な模様を浮かび上がらせた皿に、深みのある釉薬が大変上品な作品。作品によって、貫入と呼ばれる細かなヒビ模様が入り、繊細な雰囲気と品格を高めています。

【志村睦彦 Mutsuhiko Shimura】
1972年 東京都生まれ。
2003年 愛知県窯業高等技術専門学校卒業。瀬戸の長江惣吉氏に師事。
2004年 東京・青梅で花月窯を開く。

【宮岡麻衣子 Maiko Miyaoka】

美術大学で油絵を学んだ後、愛知県窯業高等技術専門学校を修了。
その後に東京都青梅市にて、志村睦彦さんとともに夫婦で花月窯を営む宮岡麻衣子さん。

細やかな装飾に、柔らかい筆遣いによって描かれた絵付け。その文様やかたちは、古典や骨董への深い敬愛と、宮岡さんならではの感性や優しさから生み出されたもの。

清楚で上品な湯呑みや皿は、小さいながら凛とした存在感があり、永く食卓で愛されるうつわである。女性らしい華やかさも備え、贈り物としてもふさわしい品格ある作品。

【宮岡麻衣子 Maiko Miyaoka】
1974年 神奈川県生まれ。
1998年 武蔵野美術大学油絵学科卒業。
2003年 愛知県窯業高等技術専門学校卒業。
2004年 東京・青梅で花月窯を開く。

【村木雄児 Yuji Muraki】

静岡県伊東市で作陶。
粉引や唐津、三島など、土の良さを生かし、焼き物の本質に根ざした日々のうつわを作る。
陶芸家・青木亮や小野哲平とともに、「現代生活陶芸」を創造、牽引。うつわは作り手本人を映すと言われるが、若手作家からも慕われる優しくあたたかな人柄が、その手から生まれるうつわにも表れている。

使う人がいて完成されるうつわは、使い手に寄り添うほど優しく、使われて時間が経つほどに味わいが深くなる。村木さんの作品は、そんな和のうつわの醍醐味を教えてくれる。
湯呑みは自然な丸みを描き、軽やかで手取りも良い。品格に溢れ、柔らかな表情が魅力。

※粉引の作品は、使い始めに目止めしていただくことで、色移りしにくく美しくお使いいただけます。

【村木雄児 Yuji Muraki】
1953年 神奈川県生まれ。
1975年 東京デザイナー学園卒業。
1976年 瀬戸窯業訓練学校卒業、徳島県・大谷焼の窯元にて修業。
1980年 静岡県に工房を構える。

【吉田崇昭 Takaaki Yoshida】

有田で焼き物を学び、福岡県にて作陶。
日本で17世紀頃から作られてきた伝統的な焼きもの「伊万里焼」。

吉田さんは特に、初期伊万里に思いを馳せ、草花や生き物の文様の研究などに熱心に取り組まれ、古陶のエッセンス漂う染付のうつわを中心に制作している。何気ない野の花を描くそれらのうつわは、日常に寄り添い、食卓に優しさを運ぶような穏やかさがある。

絵付けは、呉須と呼ばれるコバルトを主成分とする絵具の濃淡のみで描かれている。伝統柄を現代風にアレンジした素朴な文様のタッチが愛らしく、そばに置いておきたくなる魅力ある作品。
手に馴染む質感、控えめな青の発色は、天然の素材を使用しているため。かたちも自然で、手にすっぽりと包まれるおおらかさを持ち合わせている。

【吉田崇昭 Takaaki Yoshida】
1976年 福岡県生まれ。
2000年 美術大学でグラフィックデザインを専攻後、有田窯業大学校入学。
2004年 滋賀県立陶芸の森スタジオ研修生。
2005年 唐津市浜玉町窯元勤務。
2007年 福岡県にて独立。

写真 / 大社優子

うつわ祥見 KAMAKURA

https://utsuwa-shoken.com/
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-6-13 コトブキハウス2F

神奈川県鎌倉にあるうつわのギャラリー。
毎月、作家の個展を開催するとともに、代表の祥見知生氏はうつわに関する書籍を多数執筆、
全国各地にて食べる道具の美しさを伝えるテーマ性のある器の展覧会を数多く手がける。
近年では海外でうつわを伝える機会も多く、アメリカ、オランダ、フランス、中国、台湾などでうつわの展示行う。