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kimikura

2023/03/17

八十八夜って?

八十八夜とは?

 

八十八夜とは?

八十八夜(はちじゅうはちや)とは、雑節のひとつで、立春から数えて88日目のことを言い、毎年5月2日頃となります。

雑節とは

雑節(ざっせつ)とは、「立春」「立夏」など二十四節気などの暦日以外に、季節の目安になる日のことをいいます。
「八十八夜」以外には「節分」「彼岸」「土用」などがあり、季節の行事やイベントごととして根付いているものもあります。

八十八夜のルーツ

日本人は暮らしの中で感じてきた四季の変化やその機微、関連した行事などを暦として記してきました。
かつて暦は日本各地で独自に作られていましたが、江戸時代・徳川吉宗の頃に伊勢(現在の三重県)を起点として木版技術が発達し、街道や廻船などの物流が整うと「伊勢暦」が土産物としても人気を博し全国に定着していきます。

この伊勢暦は庶民でも分かるよう伊勢神宮の行事と共に、生活に密着した独自の暦である「八十八夜」「二百十日」などが古くから記されていました。 全国的に統一された暦の普及もあり「八十八夜」は江戸幕府によって1686年に暦日として公に定められることになります。 八十八夜までのこの季節は春の陽気が近づき暖かい日もありますが、場所や天候によっては霜が降り農作物に冷害が及ぶ恐れがあります。 しかし当時の人々は暮らしの中で八十八夜を過ぎれば遅霜を避け、安心して籾を蒔き水を引いて田植えを始められるという事を経験的に知っていました。 八十八夜は穀物の作付けを知らせるための生活の暦であり、長寿を祝う米寿と同じく、日本人にとって稲作文化に根付いた特別な暦日であったと考えられます。 今でも田植えを始める頃になると、茶畑は美しい新芽の色に覆われ、新たな季節の喜びを届けてくれます。 栄養価の高い初物・不老長寿の縁起物が手に入るこの八十八夜は茶文化の広がりと共に人々に親しまれてきました。

茶摘みの歌

茶摘みの歌

「夏も近づく八十八夜〜」のフレーズで有名な茶摘みの歌。
2007年に「日本の歌百選」にも選ばれた、初夏の茶摘みの様子を歌った歌です。

♪茶摘み(ちゃつみ)
夏も近づく八十八夜
 野にも山にも若葉が茂る
 あれに見えるは茶摘みぢやないか
 あかねだすきに菅(すが)の笠

農業が盛んだった時代、先人たちの知恵は歌となり現代にも根付いています。
目まぐるしく季節が変化する日本だからこそ、さまざまな節目に教えが残り私達を導いてくれています。

茶摘みの歌

八十八夜のお茶

先人たちの教え通り、八十八夜はお茶の最盛期であり「新茶」の季節です。
この時期に摘み取られたお茶は「初物」として市場に出回ります。
今年初めて収穫されたものは生気が溢れているため、食べることで長生きできると考えられました。

初物を食べると寿命がのびる?

初物を食べると寿命が75日のびると言われています。
これは昔、罪人がお仕置きになるとき、最後に何か一つだけ望みを叶えて貰えることとなり食べたいものを答えた結果、 その食べ物の季節が来るまでの75日間、お仕置きが伸びたことから”初物をいただくと75日長生きする”と言われ、大切なかたの健やかな毎日を願う贈り物にも選ばれています。

八十八夜の新茶は縁起物

新茶は無業息災・延命長寿の縁起物と言われてます。
これは、八十八夜の八が末広がりで縁起がいいことや、八十八の字を重ねると「米」になることから米寿まで健康にいることができる、という考えからきているとの説があります。
また、新茶はカテキンなどの栄養成分が多く含まれているため「美味しくて身体にも良い」と言われています。

受け継がれる八十八夜

八十八夜と農作物、特にお茶との関係は古くからあり、それは美味しいお茶をつくるための先人たちの知恵から生まれたものでした。
技術の進化により、昔よりも品質や収穫量が安定している現代ですが、良いものをつくる原点は変わらず受け継がれています。

八十八夜新茶
2023年 限定新茶
八十八夜新茶
その年に摘み取られた新茶の特徴に合わせて、熟練の茶師が仕上げています。
程よい渋みにコクと旨みが調和された、きみくらを代表する新茶です。迷ったら八十八夜をどうぞ。
※「八十八夜」は商品名です。その年の新芽の成長に合わせて、八十八夜前後に摘み取った茶葉でつくっています。
[100g]¥1,080

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